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岡山学芸館が東山(京都)との初優勝を懸けたチーム同士の対決を3―1で制した。岡山県勢として初制覇。
苦節15年。
初の全国制覇を果たした岡山学芸館の高原監督はスタッフと抱き合い、涙が止まらなかった。
「いろいろな思いがあふれ出た。感激して、うれし涙です。選手たちに感謝したい」
福岡県出身の43歳、1男2女の父。
強豪の東海大五(現・東海大福岡)高から東海大へ進んだ。
2005年開催の岡山国体を見据えた強化選手に選ばれ、Jリーグ加盟前のファジアーノ岡山でプレー。
同時に岡山学芸館高で教員としてコーチを務めた。
当初は部員が20人に満たず、学校近くの空き地で練習した。
照明がなく、冬場は車のライトを頼りに一緒に球を追った。
遠征時、部員の部屋からたばこの臭いがしたことも。
「まだこんなチームがあるんだと衝撃的だった」と懐かしむ。
「あいさつもできなかった」と人間教育から始め、グラウンドを整備するトンボの使い方から教えた。
自らマイクロバスを運転して遠征するなど地道に強化。
「強いチームはやってくれなくて、同じチームと何度も対戦した。2桁失点で負けるなんて当たり前。
相手に申し訳ないぐらいのレベル」と振り返る。
現在は人工芝のピッチや設備が充実した寮が整い、部員は135人に上る。
「岡山の子供たちに夢を与えられたとしたらうれしい」と話した指揮官。
「W杯に行く選手が教え子から出るように、頑張って指導したい」と大きな目標も掲げた。
1/9(月) 23:25 Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/d0106bea6f38ced82957a2a8cfcd45de40fd3cd0